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欧米人が理解できない、日本の風習のひとつが、公衆浴場である。彼らにとって、入浴とは、体を洗うことだから、シャワーだけでもいいし、バスタブも一回ごとの使い捨てが原則。そこへいくと、赤の他人と一緒に湯につかる日本の銭湯など、信じられないものなのだろう。たしかに、厳密にいえば、どんな人が入ったか分からないお湯につかるというのは、衛生上どんなものか。しかし、そこは銭湯だって、ちゃんと気をつけているはずで、そのためにお湯を熱くしているのだ。人体への適温は39度といわれるのに対し、銭湯のお湯は42度というのが標準になっている。銭湯のお湯は、家庭で入るのよりも熱い、とよくいわれるが、それもそのはずなのだ。この温度は地方自治体ごとに条例で決めることになっていて、風呂屋がそれぞれ勝手に設定することはできない。42度の根拠は、その昔、まだ梅毒が多かった時代のなごりで、この温度だと梅毒の菌が死んでしまうからという。今となっては、梅毒患者も少なくなっだので、もう少し下げてもいい、ともあり条例も改正される傾向にあるようだ。